MESSAGE代表のご挨拶
MAKINO ANNA
ダウン症のあるこども達にであったのは、今から10年以上も前のことです。
当時私は、沖縄アクターズスクールで、チーフインストラクターをしていました。
日本ダウン症協会さんからの依頼で、ダウン症のあるこども達にレッスンを行い、コンサートをする事業を引き受けました。
なんの予備知識もないまま、はじめて彼らに会いに行きました。そして、そのパワーに圧倒されました。
その頃私は、エンターテイメントの世界で仕事をし続けることに悩んでいました。自身二度の芸能界デビューをし、たくさんの若者を育てて来ました。だけど、それがどこに繋がっていくのか、見えなくなっていたのです。
ダウン症のある子たちとのレッスンは、純粋に音を楽しみ、純粋に人に楽しんでもらう、まさにエンターテイメントの原点そのものでした。彼らを助けるつもりが、逆に彼らから元気をもらう毎日でした。
彼らの魅力のとりこになった私は、沖縄をはなれ、関東でラブジャンクスを立ち上げました。たくさんの保護者の方、そしてさまざまなプロフェッショナルに支えられ、ラブジャンクスは、今では関東・関西・沖縄で700名以上の方が参加する世界最大級のダウン症のある方のエンターテイメントチームになっています。
レッスンの場は保護者との、そして保護者同士の交流の場でもあります。「たいへんだと思ったこともありました。でも、この子が私たちのところに生まれてきてくれて、日々たくさんの幸せをくれて、本当に”ありがとう”って思ってます」。保護者のお話に、たくさんの方と喜びを分かちあえる素晴らしい仕事をさせてもらっているのだと実感します。
活動を続ける中で、彼らを取り巻く環境が、まだまだ厳しいものだということを日々感じます。出生前診断の問題についてインターネットをのぞいても、そこには彼らのリアルな姿を知らないことから起きる、偏見や誤解があふれています。進学の問題や就労の問題など、まだまだ変わって行かなければいけないことがたくさんあります。
彼らの笑顔がみんなを元気にする。
ラブジャンクスがその魅力とパワーを世の中に向けて発信し続けることが、世の中を変えていく。
いままでも、これからも、そう信じ続けて活動を続けていきます。
これからも応援よろしくお願いします。